水溶性の汚れを落とすには・・・-2017年8月号

①ケアラベルの確認
②結果(その1)
③しみ抜き処理・結果(その2)
④それでは汗は?

今回は、7月号で使用した麻100%のブラウスに水溶性の汚れを付け、それをドライクリーニングで落とせるかどうかを実験してみました。

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①ケアラベルの確認

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古いマークではありますが、ケアラベルではドライクリーニングができるとなっています。

また、麻製品については水洗いはリスクを伴うため、ドライクリーニングを選択します。

②結果(その1)

そこで、通常の工程でドライクリーニングしてみました。乾燥はタンブラーで行いました。

結果は御覧のとおりです。

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汚れが少し小さくなったようではありますが、ほとんど落ちていないことがわかります。

③しみ抜き処理・結果(その2)

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①ここから純水を噴射






②バキュームで吸い取ります




 しみ抜き処理(約1分)

 

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このとおり汚れは落ちています

このように水溶性の汚れである醤油のシミはドライクリーニングでは落ちず、水を使った処理(水洗い)が必要ということがわかります。

④それでは汗は?

暑い夏、汗(水溶性の汚れ)を吸った衣類はどのように洗えばいいでしょうか。

結論は、水洗いです。

Yシャツやポロシャツについては、通常、水洗いを選択しますが、麻製品・ウール製品については、通常、ドライクリーニングを選択します。

しかし、汗は水溶性の汚れですから、ドライクリーニングでは落ちないのです。